2014年 10月 20日
2014 秋の新入生、 ルミックスFZ1000 は優等生だった
「1型撮像素子」を搭載したレンズ固定式のデジタルカメラです:ルミックスFZ1000。
1型撮像素子のカメラは既にニコン1 V1が手元にあります。画質はあまり芳しくなくISO400がせいぜい、ISO800では画質の低下が目立ちます。そのニコン1 V1は1千万画素。
それに比べてルミックスFZ1000は同じ1型で2千万画素、いささか無理がある画素数にも思えますが。。。
実写して少し驚く結果となりました。ニコン1 V1と比べて ルミックスFZ1000は遙かに優れた画質です。
高感度もISO800は十分使えます。Mサイズ(ニコン1 V1と同じ1千万画素)ではISO1600でも問題ない印象です。
レンズは35ミリ判換算25~400ミリ相当の16倍という高倍率ズーム。「高倍率ズームは便利だけど、描写力は今ひとつ」というこれまでの「常識」を覆す素晴らしい描写力です。
勿論フルサイズデジタル一眼レフに大三元ズームや高性能単焦点レンズを着けたものに比べると若干劣るかもしれませんが、単独でルミックスFZ1000の画像を見た人は それが「1型撮像素子+16倍の高倍率ズームレンズ」の画像とは思わないでしょう。
ニコン1 V1に交換レンズを着けたより良好な画質、しかも常用する範囲+超望遠撮影が可能な明るいズームレンズです。
ボディはかなり大きいです。ソニーα7と比較しても それより大きいくらい。鏡胴がぶっといです。実際に持ってみると、グリップも大きいし保持バランスは悪くありません。
重量は830gほどとかなりあります。とはいえデジタル一眼レフのボディ重量並で、高倍率ズームが着いていることを勘案すると小型軽量とも言えます。
動物園に持ち込んで試写してみました。
超望遠域の撮影がとてもお手軽に出来ます。AFは全ズーム域で高速でストレスがありません。
このカメラ、AFに限らず動作が全般にきびきびして(起動も速い) 使い心地が良いです。
またレンズ一体型の隠れたメリットとして「レンズシャッター」搭載です。フォーカルプレーンシャッターと異なり シャッターショックが皆無です(音も小さい)。その分カメラブレの危険も減ります。
手ぶれ補正を内蔵しているので超望遠側でON/OFFさせてみると、ファインダー内の画像が止まりますので効果はあるものと思います。ただOM-D E-M5ほどの強力さは無いようで 片手持ちでぞんざいにシャッターを切ってみるとぶれた画像も出てきます。
バッテリーの持ちはまだ判りませんが、最初のフル充電から534ショット撮影して(ストロボ発光はなし) まだ残分がありますので600ショットは超えるでしょう(結果が出たらまた報告予定です)。
→ WiFi設定を行っている内にバッテリーはあっという間に無くなりました(-_-;) 取扱説明書の説明が粗略でなかなか接続できません。
非常に優れた16倍ズームレンズ + 進化した画像エンジン = マイクロフォーサーズ(もしかしたらAPS-C)に十分匹敵する画質のカメラ
というのがファーストインプレッションです。べた褒めに近いですが、ルミックスFZ1000があればソニーα7と防水コンパクトデジカメ以外のカメラは処分しても一切困らないだろうという印象を受けています。