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カラーフリンジ

まず 以下の画像をご覧ください。
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タマスダレという白い花びらを持つ花です。
カメラはニコンD2H、レンズは DCニッコール135ミリf2、これをf2.8に絞っての撮影です。
白い花びらの縁に赤と緑の線がまとわりついています。
カラーフリンジと言われるものです。

撮影に用いたDCニッコール135ミリf2は ニコンにしては珍しく(?)ボケに配慮した設計がなされたレンズで 現在の希望小売価格は税込み17万円ほど。中望遠の単焦点レンズとしては比較的高価格のものです。ボケ味をコントロールするという珍しい機構を搭載しているためか、中古でも人気があります。ボケは柔らかく 合焦部分はかなりシャープで、高性能を伺わせます。

ただ 数少ない弱点がこのカラーフリンジです。おそらく大口径であるために色収差の補正が完全では無いのでしょう。そのため白い被写体と背景の間にカラーフリンジが出ることがあります。撮影状況によって目立たないケースも多々あるのですが...

次は同じ135ミリでもフジノンE135ミリf5.6での撮影例です。カメラはD2H、絞り開放で撮影しています;
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カラーフリンジが全く出ていません。
このフジノンE135ミリに限らず、引き伸ばしレンズは色収差については非常に厳しく補正されています。そのため撮影に使用してもカラーフリンジが出ないのでしょう。アポクロマート級と言ってよいかもしれません。
(撮影レンズにもアポクロマート補正を謳ったコシナのアポランター90ミリやライカのアポマクロエルマリート通称AMEもありますが...)

引き伸ばしレンズを撮影に用いた場合非常に緻密で切れの良い印象の画像が得られるので、最近また使い出しました。

ただしこの話はレンズの優劣を述べることが目的ではなくて、それぞれレンズの持つ描写特性には違いがあると言うことに過ぎません。色収差が完全に補正されてないレンズが悪いというわけではなく、少し曖昧な描写が優しい表現に結びつくこともあるでしょうし、引き伸ばしレンズで撮影すると硬質な印象の画像になるため 女性ポートレートには厳しすぎる描写かもしれません。

また絞っていくと一般に諸収差は改善されるので カラーフリンジも消失することが多いです。現像ソフトにも除去機能が搭載されているものがあるので、それを用いる方法もあります。
by salgadou | 2014-04-11 23:01 | レンズ

撮影に使っている機材を紹介致します。


by salgadou