2013年 12月 12日
Slow Photographyのためのデジタル一眼レフ
さてスローな写真生活向けのカメラ? これです ↓
2002年夏に売り出されたニコンD100です。売り出し時の希望小売価格は23万円ほど。2003年1月3日に購入、購入価格は19万3千円。いまならフルフレームのD610買ってもお釣りが来ます (-_-;)
画素数は今となってはわずか6百万画素。連写速度も3コマ/秒程度。ファインダー像倍率0.8倍。液晶をかぶせてあるので少し暗いファインダーです。
当時のニコンですので(今も?) JPEG画質は緩い・眠たいものですが、RAWで撮ればなかなかこってりしたいい画像が得られます。所詮アマチュアの自分なので6百万画素でそれほど不足もありません。参考までにRAWで撮影し ViewNX2でJPEG変換した画像を添付します。300KBbほどに圧縮してあります。
レンズは AFS 18-70ミリf3.5-4.5です。このレンズ 広角端の歪曲が弱点ですが、シャープさはなかなか良好なレンズです。望遠端70ミリで撮影、@f5.6
もう一枚、今度はAi AFマイクロニッコール60ミリf2.8にて(@f5.6) 容量の関係で「低画質のJPEG」に変換してあります。
で どこがスローなのか?
RAWで撮影すると記録に6秒ほどかかるんです。3コマまでRAWでも連写できますが、そうすると記録が終わるまで18秒、その間撮影できません。
ニコンは伝統的に「RAWよりファイルサイズが小さい圧縮RAWモード」が搭載されています。ところがその圧縮RAWで撮影すると1コマ記録するだけで40秒近く次の操作を受け付けません。それを知らずに圧縮RAW撮影した時には、カメラが壊れた!と思いました。
現在これに匹敵するのはシグマのDP Merrillシリーズでしょうか。
急がず、 連写せず、 時折パチリパチリ ゆったり写すのには最高のカメラ!です (-_-;)
このカメラ 2GBまでしか記録メディアの容量を受け付けません。それ以上の容量(例えば4GB)のメディアを差し込んでこのカメラでフォーマットすると、強制的に2GBのメディアとしてフォーマットされてしまいます。そうなると 例えばD3にそのメディアを入れて再フォーマットしても2GBしか認識されません。
* 例外的にサンヨーのMZ3で再フォーマットすると 4GBに戻せました。
D100のRAWファイルはだいたい10MBの記録サイズですので、最大容量の2GBのメディアを入れても200ショットで満杯となります。
色は少し暗めに写ります。トーンカーブの中央部が少し落ち込んだような感じ。それとアンバーに色が濁りがちです。特に木々の緑が濁った色に写るのが弱点。煉瓦の建物を写すとリアリティ満点ですが...
でも ニコンの場合RAWで撮影しておけば問題解決! 最新のソフト(例えば View NX2など)でRAWを現像する際に ホワイトバランスなどは勿論 当時のD100(や D1X, D2Hなど)には搭載されていなかったピクチャー・コントロールが適用できます。色の濁りも解消し トーンが現在の機種に近づきます。レンズの軸上色収差や倍率色収差も除去できます。この点はニコンの利点だと思います。
個体差の問題かもしれませんが このD100は返品したD7000よりAFが正確でした。シャッターを切った時のメカの動きは若干スローで、クシャッとした感じなのですが、その分ショックが少なくて案外ぶれにくいカメラです。
ところで 今話題のニコンDfは 機械式のケーブルレリーズが使えるから 素敵!だって....?