2013年 02月 05日
マウントアダプター追加
Rayqualのライカレンズ用マウントアダプターはマイクロフォーサーズ用を持っていますが、精度の点で満足しているので 今回追加しました。
あれ?NEX-3にはライカレンズ用マウントアダプターが付いてきたんじゃ?... セットでとても安価に譲っていただいたので文句はないのですが、精度面ではちょっと使いにくい点がありました。
マウントアダプターの精度って?
一つには 「ガタ」の有る無し。主にバヨネットのロックピンや嵌合面の精度に拠るようです。精度が十分でないと遊びが出て ピントリングを回すす際レンズが少しがたがた動きます。でも前後のガタではないので ピント精度には余り支障はありません。
もう一つは「厚みの精度」 これがNEX-3に着いてきたものは不足していました。安価なマウントアダプターに多く見られますが、少しだけ厚みが足りません。レンズのピントリングを無限遠にすると、オーバーインフになります。少し繰り出したところで無限遠にピントが来ます。ある種の「安全度」を見ているわけです。厚すぎると無限遠でピントが来ません。それを避けるには、ぴったりの厚さにするのが一番なのですが....精度を高く作るとコストが上がる、低コストで作るには少しだけ薄めに作っておけばよい、ということです。
ファインダーや液晶画面を見ながらピントを確認して撮影する場合 余り問題になりません。少しだけピント操作の繰り出し量が増えるだけです。
ただし 広角系のレンズを着けて レンズの距離目盛りを目安にして置きピン撮影をする際は問題になります。例えば5mの位置にある被写体を撮るのに レンズの距離目盛りを2mちょっとにしておかなければならない....なんてことが起こります。ややこしいわけです。
Rayqualのマウントアダプターは特段安くないですが、この点の精度は満足できるので追加購入しました。
最近では厚さ可変のマウントアダプターも出てきました。マウントアダプターにヘリコイドを組み込んだものです。ライカ用レンズは最短撮影距離が70cmとか90cmとか連動距離計の限界で近距離の撮影が出来ないものが割と多いですが、アダプターに組み込んだヘリコイドで更にレンズを繰り出すと50cmとか広角系レンズでは30cmくらいまで最短撮影距離が縮まります。従来の一眼レフ用レンズくらいの近接撮影が可能になるわけです。
もう一点精度に関するものは 撮像面とアダプターフランジ面の平行度に関するものですが、これは安価なアダプターを含めてまだ問題のある品物に遭遇したことはありません。逆に平行度を意図的に変えるマウントアダプターも最近では出現しています。フランジバックの長い一眼レフ用レンズをミラーレス一眼に装着した場合、かなり厚いマウントアダプターを使うことになりますが、その厚みを利用してそこにティルトやシフトの機構を組み込んだものです。高価なシフト&ティルトレンズを使わなくても 一眼レフ用のレンズとAPS-Cやマイクロフォーサーズのミラーレス一眼を組み合わせることで、シフトやティルト撮影のシステムが安価に構築できるわけです。しかもミラーレス一眼のピント拡大機構を使えば、従来の一眼レフのファインダーより厳密なピント合わせが簡単にできます。
このマウントアダプターは シグマレンズのリアキャップとは相性悪いです。勘合時もきついのですが、一旦嵌めると金輪際外れないのではないかと思うくらい一体化してしまいます。
何とか外したのですが、マウントの勘合面にリアキャップの削り屑が付着していました。放っておくと撮像素子に付着してゴミとなって写り込んでしまいます。
Rayqualのマウントアダプターに付属しているリアキャップを使用する方が安全です。