ズームのMDロッコール35-70ミリf3.5や広角MCロッコール28ミリf3.5がなかなか魅力的な描写だったので、
更に古いロッコールの35ミリをヤフオクで入手してみました。表記が「HG」なので6群7枚構成です。
ミラーレス機+マウントアダプターで使用する場合、MD/MC/それ以前のロッコール 全て1種類のアダプターで使用できます。

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かなり古いレンズでヘリコイドのグリースはすこし抜けかけていますが、レンズそのものは綺麗でした。
最短撮影距離は0.4mまで目盛がありますが 更にもう少し繰り出して35cmくらいまでは近づけそうです。

早速描写力を見てみます:
f2.8開放での近接描写、ハロは多いのですが 中央部はそれなりに良好な解像を示しています。
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上記画像の中央部分を切り出してみます ↓。
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一段絞ってf4ではぐっとクリアーな描写になります。中央部の解像はなかなかたいしたものです。
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f4撮影の画像の中央部のみピクセル等倍で切り出してみます ↓ ;
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中央部のみであれば1段絞るだけでもう十分な解像力です(α7の24百万画素では)。

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ハイコントラストで開放から高解像のレンズがあふれいてる現在では、開放での緩い描写もかえって古いレンズの味わいとして楽しめそうです。@f2.8開放

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これはf4での描写、ボケにはそれほどクセはありません。寄って写すのに使いやすいですね。

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これはf5.6で最短撮影距離付近。中央部はとてもシャープなのが 下の切り抜き画像で分かります。
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風景などに用いる際は f8~f11くらいまで絞らないと周辺~四隅の描写が向上しません。当時の設計技術や硝材の限界なのかも。
もっとも当時のフィルムの解像度を遙かに超えた性能を画面の大部分で発揮しているので、レンズ設計者は真面目なんだなぁと感心します。

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↑ @f8

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↑ @f2.8開放
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by salgadou | 2015-09-26 12:44 | レンズ | Comments(4)

ちょっとした興味でヤフオク落札したズームレンズの35-70/3.5が思いの外良好な描写だったので、ミノルタのレンズに興味が出て、今回は28ミリf3.5を入手しました。カビや曇りもなく良好な状態です。
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W.ROKKOR-SGという表記から「7群7枚」だと分かります。ネットの情報によると このレンズは2代目の7群7枚レンズのようで、初代はフィルター径が67ミリと大きなものです。
本レンズのフィルター径は55mmです。
さらにMDロッコール時代になるとフィルター径49ミリと小型になり 光学系も「5群5枚」に構成が簡略化されているそうです。

まずは歪曲と逆光耐性を見てみます;
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絞り開放f3.5です。
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絞りf11です。
歪曲はそれほど大きくありません。レトロフォーカスタイプのレンズとしては比較的良好に抑え込まれている印象です。
逆光には弱いですね。盛大なゴーストが出ます。ミノルタは「緑のロッコール」でマルチコーティングのはしりである2層コーティングを他社に先駆けて採用したのですが....
この点は最新のレンズには全くかないません。

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このレンズは絞り開放から中心部の解像力がかなり高いです。周辺部に行くに従い緩くなります。
上記画像の中心部を切り出してみます(ピクセル等倍画像) ↓
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周辺部は四隅まで解像することを要求する場合f11まで絞る必要がありそうです。周辺画質は、先般取り上げたズームの35-70/3.5の方が安定している印象です。

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絞り開放 f3.5で撮影

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絞り開放 f3.5
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絞りf8
周辺減光は絞り開放ではそれなりに認められ、f5.6でも僅かにコーナー部分に残り f8で解消します。

古いミノルタのレンズとソニーα7はDNAのつながりがある?? ... 割としっとりした写りで自分の好みには合います。
OMズイコー28ミリf3.5がちょっとドライでシャープな写りの印象だったので、この辺りは使い分けになるのかもしれません。

このレンズの弱点は「最短撮影距離0.6m」と寄れないことです。近接撮影時の解像の崩れを設計者が嫌ったのかもしれません。
これはMDロッコール28ミリになると 0.3mに改善されました。
↓は最短撮影距離@開放での描写です。
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by salgadou | 2015-09-23 07:14 | レンズ | Comments(2)

開放F値が一定のズームレンズです。最近はF4クラスのズームレンズを「小三元」と呼んだりしますが、元祖・小三元標準ズームレンズかも。
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このレンズは上記画像のように「70ミリの時が最短」の形状になっています。広角側になるにしたがってレンズが伸びていき、35ミリで一番長くなります ↓
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感覚的にはちょっと違和感ありますが、実はニコンの大三元標準ズームも同様ですね。
白い直線の指標の右横に赤い短い線が段階的に表示されていますが、おそらく赤外指標と思われます。赤外線写真が昔は流行っていたのでしょうか?

フードはピントリングにねじ込むようになっています。それとは別に、レンズ前枠にフィルターネジが切ってあります。フードは浅くて効果の程は疑問です。
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早速実写してみます;

明るさとズーム比を欲張ってないためもあって、周辺減光もそれほどひどくありません。広角端35ミリ@開放です。

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広角端の歪曲の程度も最近のズームレンズほどの極端な樽型ではありません。それでも直線的な被写体では若干目に付きますね。
このように遠景や平面的な被写体では、周辺部の描写が甘くなります。像の流れはありません。おそらく像面湾曲が在るのだと思われます。
周辺部の被写体が近い距離にあると、割と良好な解像を見せます。

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望遠端70ミリ開放での描写です。ボケもズームとしてはまずまずです。ミノルタのレンズはボケ具合が好ましいものが多いように感じます。
私もこの先周囲に煩わしく思われないように惚けていきたいと念じています。

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広角端開放での描写。前後のボケも問題ないと思います。

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70ミリ@f8での描写。

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35ミリ@f8での描写。

f8まで絞るとソニーα7のフルサイズ画面でも十分に鮮鋭な画像が得られます。描写性能においてはかなり満足のいくレンズです。

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絞っていっても、カリカリの描写にならず穏やかな印象を与えるのはミノルタ設計陣のマジックでしょうか?

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上記画像の切り抜き、ピクセル等倍表示です ↓
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まともな逆光で撮ってみましたが、描写がそれほど崩れるわけでもありませんでした。

描写性能についてはとても気に入りました。弱点をあげるとどの焦点距離でも「最短撮影距離が1m」と寄れないことです。
マクロモードも搭載されていません。室内など近距離で使おうとするとストレスを感じるかも。。。

ついでながら...
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by salgadou | 2015-09-17 14:49 | レンズ | Comments(2)

以前も持っていたんです、ニッコール50ミリf1.4。簡単なレビューはここに。
当時はAPS-Cのデジタル一眼レフで使っていたので「中望遠レンズ」ですね。

他に買いたいレンズがあって手放したんですが、その時かすかに「I'll be badk !」と言ったような気が....
最近ヤフオクで「5点2500円」(送料など諸経費込みで3500円弱)の出品物にこのレンズが混ざっていました。
どういう訳か 商品説明でこのレンズだけキャップを被せた画像だったのですが...

届いてみてキャップを取ってみると「わっ 黴が!」
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内側のレンズに黴が繁殖していました。
このレンズ 前群3枚がブロックになっていて塊で外れます。幸い黴はその前群の最後面だけだったので、簡単に拭き取って元通りに戻すことが出来ました。
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レンズ掃除のあとは... すっかり綺麗に!
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近年のAFレンズだったらもっと複雑な組み立てになっているんでしょうね。

このニューニッコール50ミリf1.4は第2世代の設計と言われています。重量は320gほど。OMズイコーの50ミリf1.4と比べると95g近く重たいです。
現在まだ販売されているAi-sニッコール50ミリf1.4は公称250gで 軽量化がなされています。コーティングも更にマルチコーティングが進んでいます。


さてα7に着けて試写すると.... なかなか素晴らしい描写でありました。さすが往年の看板レンズ。
絞り開放ではコントラストやや低く、フレアあり。輝度差の大きな部分ではパープルフリンジもありますが、思ったより解像力はあります。ぐずぐずの描写ではありません。
一段絞ってf2では僅かにフレアっぽさが残るもののコントラストがぐっと向上し、解像もはっきり分かるほど改善します。
更にf2.8では中心部はもう十分に高解像です。コントラストも十分。これ以降絞るにつれて周辺の解像力が改善します。
傾向としてはOMズイコー50ミリf1.4と同様です。

では 参考画像を。

まず絞り開放;
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ついで f2.8 ;
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滲み具合の変化については 以下をご参考に。
まず全体画像です(@f5.6)
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中心部のみ切り出してみます。 まずは絞り開放; コントラスト低めで 明るい部分が大きく滲みます。
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ついで f2.8での中心部 ; コントラストが向上し 滲みが格段に減っています。
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最後に f5.6での中心部 ; 更に像が締まり 滲みはほとんど無くなります。
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開放からコントラストが高く高解像のスーパーレンズが増えている昨今、むしろ開放付近での緩めの描写がかえって面白いかもしれません。
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by salgadou | 2015-09-04 11:17 | レンズ | Comments(2)

ソニーEマウントとならんで 使用頻度が高いのがマイクロフォーサーズのシステムです。
マイクロフォーサーズ用には現在純正のレンズ4本(単焦点3本、ズーム1本)持っていますが これまで20ミリf1.7を紹介するのを忘れていました。
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マイクロフォーサーズ用の単焦点レンズでお勧めの一本は・・・?と尋ねられた場合、筆頭に来るのがこのレンズだと思います。
- 開放から切れの良い描写
- 比較的小型軽量
- 求めやすい価格
の条件を満たしています。AF速度が若干遅く、振動と音が発生するのが難点で、動画主体の人は敬遠するかもしれません。

描写は優れています。以下絞り開放での撮影です。「マイクロフォーサーズはボケ無い」とネガティブな意見を言う人も居ますが、
このレンズを使って絞りを開け気味にすれば十分ボケを楽しむことも出来ます。
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絞りを開けて良し、f4ほどに絞ると更にシャープ。20cmまで近づけるので料理の写真も手軽に撮影でき、また遠景を撮っても鮮鋭に描きます。
やや広めの画角を持つ標準レンズとしてお勧めの一本です。
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by salgadou | 2015-09-01 10:42 | レンズ | Comments(0)

撮影に使っている機材を紹介致します。