2016年 04月 11日
シグマのAPS-C用標準ズーム:シグマ17-50ミリf2.8
超音波モーター搭載ですが、AF駆動に伴いピントリングが回転しますので指をはじかれないように注意。
当方が購入したものはハズレの個体でした。広角端絞り開放ではボヤボヤの描写、ピントの芯もありません。
望遠側は少しマシ、でもシャープといえるほどではない。おまけにピントも若干外れている。
カメラにも原因があるのかと新宿ニコンSCに持ち込んでチェックしてもらいましたが「このカメラのAFは正確です。問題ありません。」
これは調整前、17ミリf2.8開放 ↓
ここから 一部分を等倍切り出し ↓
ネットでの評価はシャープだと褒めるのと ボケ玉だと酷評するものに二分されています。自分のはボケ玉の典型みたい。
望遠側は幾分マシでしたが それでもシャープというほどでもない。
そこでカメラとセットでシグマに送り調整してもらいました。
結果はバッチリ。ピント精度は極めて高くなり、広角側開放でもシャキッとした描写になりました。
調整後の17ミリf2.8開放 ↓
ここから中央部を等倍切り出し ↓
もう「全く別物」と思えるくらいシャープになりました。
ハズレをひいたことは残念ですが、シグマ社のアフターケアは立派なものだと認識。修理表には「ピント調整」としか書かれていませんでしたが
エレメントの組み立て直しをしてくれたのでしょうか。安心して使えるようになりました。
これで本来の性能が発揮されると考えて 花撮りに使ってみました。
焦点距離にかかわらず最短撮影距離は28cmと割合寄れます。散歩がてら花を撮るには便利です。
ふわりと優しく描写するタイプのレンズではないですが、ピント面のキレは良好です。
注意事項として、手ブレ補正をONにしているとときおりボケた画像を排出します。それほど頻度は高くないですが、
明るい場所で高速のシャッターが切れるなら 手ぶれ補正はOFFにしていた方が安心できると思います。
発売当初のメーカー希望小売価格は8万3千円ほど。現在では税込み3万円を切る販売価格なので、設計通りの性能が出ている個体ならバーゲンプライスといえるでしょう。
少なくとも小生が手にしたソニー・ツアイスの24-70ミリf4よりは、広角端・望遠端の描写は上回っています。実売価格は1/3以下ですが....