2016年 02月 20日
気合いは入っていないが案外よく写るレンズ:AFニッコール 28-80mm f3.5-5.6
こういう「安作りのAFレンズ」をミラーレス機で使う場合の一番の問題は「ピントリングがスカスカで MFしづらい」ことにあります。そこで救世主「ヘリコイド内蔵マウントアダプター」の登場。
ねっとりしたヘリコイドの感触を楽しみながらピント合わせが出来ます。
これでミラーレス機でのMFも快適になります。なんと言ってもこのレンズ 軽い!レンズ本体の重量225g、マウントアダプター+α7と組み合わせた総重量が830gほど。
さて 期待もせずに試写してみると...これが予想外によく写る。もっとも絞り開放ではゆるゆるなので f8まで絞りましたが。
28ミリでは
中心部を切り出してみます ↓
50ミリでは
中心部を切り出すと ↓
80ミリでは (四隅にケラレが出ていますね)
中心部を切り出してみると ↓
う~む 期待してなかっただけに よく写るという印象です。
遠景はどうなんだろう? 同じようにf8まで絞っていますが
28ミリでは
中央部切り出し ↓
軽い像面湾曲があるようで 周辺部は手前にピントが来ます ↓
50ミリでは
中央部切り出し ↓
80ミリでは
中央部切り出し ↓
ただし 50ミリを超えた焦点距離域では 遠方撮影でもコーナーが少し蹴られます ↓ 下の画像の左上部分
ケラレの割合は僅かですので α7のクロップを x1.1~1.2にすれば解消します。あるいは16:9のアスペクト比で撮影すれば問題なし。
勿論APS-Cでの撮影なら全く問題ありません。
これは ヘリコイド内蔵マウントアダプターの内径が狭いことに起因しています。もともとAPS-C用で、フルサイズ対応は謳っていませんので 文句は言えないのですが... 28~50ミリ間はケラレはありませんでした。
「絞れば十分使える」という印象を受けました。
更にレンズ本体のピント繰り出しと合わせれば、レンズ本来の最短撮影距離よりも近接撮影が出来ます。特に広角側においてはマウントアダプターの繰り出しが非常に効果的で、広角マクロが可能です。