ミノルタの広角レンズ:MCロッコール 28ミリf3.5

ちょっとした興味でヤフオク落札したズームレンズの35-70/3.5が思いの外良好な描写だったので、ミノルタのレンズに興味が出て、今回は28ミリf3.5を入手しました。カビや曇りもなく良好な状態です。
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W.ROKKOR-SGという表記から「7群7枚」だと分かります。ネットの情報によると このレンズは2代目の7群7枚レンズのようで、初代はフィルター径が67ミリと大きなものです。
本レンズのフィルター径は55mmです。
さらにMDロッコール時代になるとフィルター径49ミリと小型になり 光学系も「5群5枚」に構成が簡略化されているそうです。

まずは歪曲と逆光耐性を見てみます;
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絞り開放f3.5です。
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絞りf11です。
歪曲はそれほど大きくありません。レトロフォーカスタイプのレンズとしては比較的良好に抑え込まれている印象です。
逆光には弱いですね。盛大なゴーストが出ます。ミノルタは「緑のロッコール」でマルチコーティングのはしりである2層コーティングを他社に先駆けて採用したのですが....
この点は最新のレンズには全くかないません。

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このレンズは絞り開放から中心部の解像力がかなり高いです。周辺部に行くに従い緩くなります。
上記画像の中心部を切り出してみます(ピクセル等倍画像) ↓
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周辺部は四隅まで解像することを要求する場合f11まで絞る必要がありそうです。周辺画質は、先般取り上げたズームの35-70/3.5の方が安定している印象です。

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絞り開放 f3.5で撮影

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絞り開放 f3.5
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絞りf8
周辺減光は絞り開放ではそれなりに認められ、f5.6でも僅かにコーナー部分に残り f8で解消します。

古いミノルタのレンズとソニーα7はDNAのつながりがある?? ... 割としっとりした写りで自分の好みには合います。
OMズイコー28ミリf3.5がちょっとドライでシャープな写りの印象だったので、この辺りは使い分けになるのかもしれません。

このレンズの弱点は「最短撮影距離0.6m」と寄れないことです。近接撮影時の解像の崩れを設計者が嫌ったのかもしれません。
これはMDロッコール28ミリになると 0.3mに改善されました。
↓は最短撮影距離@開放での描写です。
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Commented by auf1028 at 2015-09-23 11:27
MC ROKKOR 28mm F3.5のフィルター径67mm版は入手しようと思ったことがありました.
周辺減光は大きいようですがそれは望むところで.たぶんほとんど使わないんじゃな
いかと思いとどまりました.この時代の28mm F3.5は逆光特性を別にすれば皆よく写り
ますね.
Commented by salgadou at 2015-09-23 19:14
単焦点レンズについては1960年代に既にかなりの水準のものが出来上がっているように思います。
コーティングの進化は70年代に入ってからですが、今となっては逆光耐性の低さも味わいとして許容できるように思います。
シャープでクリアに写るレンズはもういくらでも現行製品で手に入るわけですから。
by salgadou | 2015-09-23 07:14 | レンズ | Comments(2)

撮影に使っている機材を紹介致します。