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ミノルタの遺産:Mロッコール90ミリf4

痩身で引き締まった体躯です。最近の肥満したAFレンズに比べるとまったく贅肉が無い。
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一番太い部分がマウント基部で直径50ミリちょっと、ピントリングの部分が48ミリです。
(手元にあるこれより細いレンズはエルマー9cmf4の直径43ミリですが)

レンジファインダーカメラ用のレンズなので太い鏡胴はファインダー視野の一部を塞いでしまう、そのため出来るだけ細身に作られたのでしょう。

既によく知られている通り、ミノルタはライカと協業していた時期があって、ライツミノルタCLついでミノルタCLEという「小型のMマウント名機」というべきカメラを出したことがあります。
CLには40ミリと90ミリの2種類のMマウントレンズ、そしてCLEには28ミリ・40ミリ・90ミリの3種類のレンズがミノルタから出されました。
CL用とCLE用のレンズは外観と距離計に連動するカムが若干異なっており、さらに90ミリはレンズ設計が違っているとされています。

画像はCLE用の90ミリf4です。最短撮影距離1m。

写りは端正です。同じ90ミリf4というスペックでも、エルマー9cmf4が開放では緩く甘い描写なのに対して、このレンズは絞り開放から締まった描写をします。
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ミノルタの遺産:Mロッコール90ミリf4_a0063552_11125912.jpg


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全て絞り開放での撮影です。(カメラ:ソニーα7)
絞っていっても描写はあまり変わりません。そのまま被写界深度が増えていくというタイプのレンズです。
厳しい逆光ではフレアが出ますので、フィルター非装着・フードは出来るだけ深い物を薦めます。

OMズイコーと比べると幾分コントラストが柔らかめで 穏やかな描写という印象を与えるレンズです。
by salgadou | 2015-08-17 14:10 | レンズ

撮影に使っている機材を紹介致します。


by salgadou