2015年 04月 15日
1955年生まれのライツ・ヘクトール135ミリf4.5をソニーα7で使う
一番素直なやり方は ライカM→ソニーEマウントアダプターを使って装着する方法です。
最短撮影距離は1.5mです。普通に風景や人物を撮るのにあまり支障はないでしょう。
ところが世の中にはもっと被写体に寄って撮りたい、とかミラーレスではなくて一眼レフでこのレンズを使いたいという人が居ます。
そう言う人たちのためにライツはアダプターを出しています。
ここでお判りのように ソニーα7+マウントアダプターの状態は、通常の一眼レフと同じフランジバックを持つことになります。つまりショートヘリコイド + M42ベローズの組み合わせはミラーレス機だけでなく、通常の一眼レフでも使えます。昔はD1XやD2Hでこの組み合わせを使っていました。このようになります ↓。
ベローズが重たければ その部分を単純な中間リングで置き換えても良いでしょう ↓ 。ただしこのケースでは、ショートヘリコイドのヘリコイドを幾分繰り出した状態で無限遠撮影が可能になります。結果として最短撮影距離が幾分長くなります(=近づけなくなる)。
レンズヘッドをL39に変換するタダの筒の場合はショートヘリコイドより更にベローズを繰り出した状態で無限遠撮影可能となります。その分ベローズの可動範囲が狭くなります(しかし極端な近接撮影を望まなければ十分でしょう)。このアダプターの利点は ショートヘリコイド使用よりシステムが軽くなる点です。
ではヘクトール135ミリf4.5の描写はどうなんだ?...という疑問をお持ちの方に作例を紹介します。
どっしりとした質感描写でエルマー9cmf4と通じるものを感じます。前後のボケもなだらかで神経質なところがありません。使いやすいレンズだと思います。
古い設計のレンズなので厳しい逆光ではフレアが出てコントラストが低下します。出来るだけ深いフードを使った方が良いでしょう。