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レンズを調整して貰いました:コシナ・フォクトレンダー SWH15ミリf4.5

コシナのSuper Wide Heliar 15mm f4.5です。銀塩で使うと超広角ですが マイクロフォーサーズで使うと割と平凡な「ライカ版換算30ミリ」相当の広角。なので この数年防湿庫に眠っておりました。

NEXを入手してから復活です。ライカ版換算23ミリ相当の画角で 広角好きの自分には使いやすい画角です。
で 撮影してみると「あれ?左側1/3ほどが緩い、中央と右側はシャープなのに」。フィルム時代はあまりそう感じることもなく またマイクロフォーサーズでは このレンズのように後玉がフランジ面よりカメラに向かって突きだしているレンズは周辺部が緩い描写になるので(15ミリに限らず 21ミリも25ミリも) そんなものかと思いこんでいました。
レンズを調整して貰いました:コシナ・フォクトレンダー SWH15ミリf4.5_a0063552_165911.jpg

そこで コシナのHPから「左側がゆるい描写なのですが....」と質問を送ったところ、調整は有料ですがきちんと写るようにいたします、と返事を貰いました。さらに「現行のMマウント品を買って貰っても良いが このLマウント品は最短撮影距離30cm(Mマウント品は50cm)で、ミラーレスで使うならLマウント品の方が寄れて都合がよいです」と。
商売優先なら「現行品を買ってね」なんでしょうけど 一旦自社で作ったモノに責任と愛着があるのを感じて 調整に出すことにしました。

長野県のコシナ社に送付して1週間ほどかかりましたが 無事調整を終えて戻ってきました。その間メールでやりとりがありましたが
- エプソンのRD-1で試写したところ全画面問題は無い
- しかし NEXで試写したら 指摘の通り左側が緩い
- APS-Cの画面全体でシャープになるように調整するが その場合ライカ版全面では最良とはならない

カメラによって写り方が若干違うんですね。高画素化が進んでレンズにとって(レンズ設計者にとって)ますます厳しい要求になっているようです。
このレンズが発売されたのは20世紀末フィルム時代ですので デジタルカメラでこのような描写の問題が出るとは夢にも思わなかったのでしょう。おそらくフィルムカメラに対しては十分許容範囲の精度で組み立てられているのだと思います。

返送されたものはNEXの全画面で(四隅まで)きちんと写るようになりました。
APS-C画面に対して最適化する調整って出来るんですねぇ。
調整料金は(返送料も含めて)7千円+消費税かかりましたが、不具合を確認して個別に調整、更に調整後の再確認まで入れると 商売に合わないことだと思います。コシナ社と担当の方の実直さをかいま見た気がします。

パナソニックの14ミリについても 実は2回返品交換しています。初回は中古でレンズのみ買ったのですが、中心部に比べて周辺部が緩くて返品(中野のカメラ屋さんですが、理由を話すと直ぐに返品返金を受け付けてくれました)。2本目はルミックスGF3とのセットで購入。こちらは新品ですが更に酷くて 左側1/5がボケボケ。これは世田谷のパナソニック修理受付に持っていきました。
パナソニックはレンズの調整なんてしないんですねぇ。あっさり別の新品と交換になりました。3本目は 明らかにこれまでの2本とは違うきちんとした写りでした。
by salgadou | 2013-02-14 17:11 | レンズ

撮影に使っている機材を紹介致します。


by salgadou